【編著者】
豊田秀樹 (2017年1月)
朝倉書店
(編著者より)
本書では,ベイズ的アプローチを利用し,汎用的に有用な解析技法と個別の認知モデルという,一見あい反する事柄を紹介します.実験計画法や回帰分析など汎用的な技法を用いて,これまで大まかに分析されてきた認知モデルは,ベイズ的アプローチを利用することによって,個別の課題に対する精緻なモデルを比較的容易に構成できるようになります.
本書で示すさまざまなモデリングの具体例は,読者の方々が直面している唯一無二の分析課題に対するモデリングに役立てていただけるでしょう.また本書では,プレート表現あるいはグラフィカルモデルなどと呼ばれるベイズモデリングの図的表現方法を紹介します.パスダイアグラムのようなグラフィカルな表現を併用することによって,モデリングが格段にやりやすくなります.さらに数式だけを利用した場合と比べて,構成したモデルを他の人に容易に理解してもらえるようにもなります.モデリング技法と合わせてぜひマスターして下さい.
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