早稲田大学文学部文学研究科
豊田研究室

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第70回心理学会ワークショップ

  • お金を掛けない心理データ解析の最初歩

    近年,心理学研究において,統計解析環境Rの利用が注目されています.Rの利用には,無料であること,オープンソースであること,多数の統計パッケージを利用できること等,いくつもの利点を挙げることができます.しかし入門者にとってスクリプト記述によるコマンドが利用上の障壁となっており,研究者の間で十分に普及していないのが現状のようです.そこで本ワークショップでは,心理学研究におけるRの有効性ばかりでなく,その簡便さについて理解していただけるよう,心理学研究にて典型的に用いられる統計手法を中心に,4人の話題提供者がRによる分析手続きを提示しました.

          
    • Rによるデータハンドリング

      Rを自在に利用するために必要な基礎関数や,それを用いたデータハンドリング法について説明しました.
      発表者:室橋弘人
    • Rによる分散分析

      心理学研究で多用される分散分析も,関数“aov”や“lm”で実行することが可能です.本発表では母数モデルばかりでなく,変量モデル,そして混合モデルまでもが,僅かなスクリプトの記述で 実行できることを説明しました. 
      発表者:豊田秀樹
    • Rによる回帰分析

      関数"lm″を利用した単回帰分析・重回帰分析の実行法と,分析結果の図示,モデル評価・選択を行う関数群の使用法について説明しました.
      発表者:福中公輔
    • Rによる探索的因子分析

      心理学研究において頻繁に利用されている探索的因子分析も,Rにおける関数“factanal”によって,容易に実行することができます.ただし,共通性・因子間相関行列・スクリープロット等の,結果の解釈上重要な出力が得られないので,これらを得るためのスクリプト例の提示と併せて,factanalによる探索的因子分析法の実行手順について説明しました.
      発表者:尾崎幸謙

    • 指定討論

      渡辺利夫先生(慶應義塾大学)


  • Rによる心理統計モデルの最前線

    企画者―中村健太郎
    司会者―室橋弘人

    無料でありながら多数の高度な統計分析に対応し,グラフィクスの水準も非常に高い統計解析ソフトRにおいては,新しい統計モデルがパッケージとして多数提供されています.本ワークショップでは,心理学における統計モデルを利用した研究のより一層の活性化を願い,共分散構造分析や階層モデリングなどの具体的な統計モデルについて,Rによる実際の適用例を通してその利点を伝えました.

    • Rによる共分散構造分析

      パッケージ'sem'を用いて共分散構造分析を実行する手順を具体的に解説しました.
      発表者:豊田秀樹
    • Rによる項目反応理論

      2母数正規累積モデルの項目母数をマルコフ連鎖モンテカルロ法によって推定するAlbert(1992)の方法を解説し,プログラミング言語としてのRの利点を伝えました.
      発表者:中村健太郎
    • マルチレベルモデルのRでの実行

      学校が選ばれてから学生が抽出されて行われる調査のように,階層的なデータ構造に対する分析手法を実際の分析例とともに解説しました.
      発表者:川端一光
    • Rによるニューラルネットワーク

      パッケージ'nnet'を用いてニューラルネットワークによる分析を実際例を用いて解説しました.
      発表者:齋藤朗宏

      • 指定討論

        服部環先生(筑波大学)