早稲田大学文学部文学研究科
豊田研究室
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第76回心理学会ワークショップ
Rによる因子分析の実践への招待
企画者:秋山隆(早稲田大学)
司会者:豊田秀樹(早稲田大学)
因子分析は数ある統計手法の中でも,卒業論文などの学位論文から投稿論文まで,心理学分野で幅広く利用されている手法である。本ワークショップでは、オープンソースの統計解析ソフトウェア「R」による因子分析の実践方法を紹介する。正確かつ平易な理論的説明とともに,因子数の決定から,因子負荷の推定,回転といった因子分析の一連の手続きをRを用いて実行できるように丁寧に解説する。また,心理学における因子分析の応用の一例として,尺度作成を目的とした1因子解による項目分析の方法を,実データへの適用例を交えて具体的に紹介する。その他にも,因子分析の理論的な側面から,応用上重要な話題について説明を行う。本ワークショプで扱う話題については全て「R」のコードを公開し,因子分析を用いたレポート,論文執筆や研究のための即戦力となるような内容を目指す。
Rによる速習・因子分析
因子分析における基本事項の説明をRのプログラムを説明を交えて行った。 主な内容としては,因子負荷,因子スコア,因子間相関,因子数の決定方法等の解説を行った。
発表者:
秋山隆(早稲田大学)
1因子解と項目分析―心理的ストレス反応尺度の分析を例にして―
心理的ストレス反応尺度を用いて1因子の因子分析を行い,項目分析に当たっての実際的な問題について説明した。また,信頼性,妥当性についての議論を踏まえ,一般的な尺度構成における話題についても扱った。
発表者:
鈴木綾子 (鉄道総合技術研究所)
Rによる質的因子分析の実行
質的因子分析についての説明を行い,質的因子分析の必要性や,Rで分析を行うにあたっての要点について解説を行った。また,テトラコリック,ポリコリック,バイシリアル,ポリシリアル相関といった,質的な変数を扱う際に必要となる相関の知識についても解説を行った。
発表者:
室橋弘人 (東京大学)
Rによる因子スコアの推定
因子スコアを利用した分析例の紹介や,様々な因子負荷の推定方法について解説を行った。因子スコアの推定値の不定性や適切性への言及についても行い,知能検査の分析を例に,Rによって因子スコアを推定する方法について説明した。
発表者:
中村健太郎 (埼玉学園大学)
Rによる探索的因子分析と確認的因子分析
因子分析における代表的な枠組みである探索的因子分析と確認的因子分析についての説明を行い,主に因子の回転に焦点を当てて解説した。AIC,BICといった各適合度指標の説明を交え,モデルの適合についても説明を行った。
発表者:
福中公輔 (産業能率大学)
指定討論
山田剛史先生(岡山大学)
回帰分析 はじめの一歩
企画者:大橋洸太郎 (早稲田大学)
司会者:豊田秀樹 (早稲田大学)
回帰分析は多くの統計手法の中でも実際的に用いられる機会が多い、ポピュラーかつ基本的な方法の1つに数えられる分析手法である。その応用分野については自然科学・工学・医学・人文科学・社会科学から行動科学に至るまで、広範囲の学問分野で頻繁に利用されおり、心理学の分野においても回帰分析を用いた分析を随所に見ることができる。また現在では、この分析手法は単回帰分析や重回帰分析を初めとして、その応用分野の広さから回帰分析の名を冠した様々な応用的なモデルへと発展・派生している。本ワークショップではこの回帰分析に関して、代表的かつ入門的であると思われる話題の中から応用上重要なテーマをいくつか選び,理論的な部分に関する説明を中心として踏まえながら紹介していきたいと考えている。出席していただいた方々の研究領域での回帰分析の適用可能性の発見、拡大に資することができるようなワークショップとなれば幸いである。
「Rによる回帰分析入門」をはじめる前に
回帰分析を始めるにあたって必要となる,統計学の基本事項を確認した。採取した花のデータを例として,図による要約,数値による要約の仕方について解説した。
発表者:
大橋洸太郎 (早稲田大学)
Rによる単回帰分析
回帰分析の基本となる単回帰分析について,実例とRのプログラムについての解説を交えて説明を行った。また,予測値の信頼区間の算出や,基準変数の予測区間の算出についても言及を行った。
発表者:
岩間徳兼 (早稲田大学)
Rによるデータの特性を考慮した回帰直線の当てはめ
曲線相関がみられる場合や,分散不均一が生じている場合について,直線への変換やBox-Cox変換を用いた対処法の説明を行った。また,原点を通る回帰直線を用いた分析や,打ち切りデータに対する回帰直線の応用方法について解説した。
発表者:
久保沙織(早稲田大学)
Rによる重回帰分析
Rによって重回帰分析を実行するための解説を偏回帰係数の検定や重相関係数の説明を交えて行った。変数選択や係数の解釈方法,多重共線性といった話題についても言及した。
発表者:
鈴川由美(早稲田大学)
ロジスティック回帰分析
これまでに扱ってきた各種回帰分析の位置づけについて説明し,基準変数が質的である場合の回帰分析であるロジスティックの解説を行った。実在のデータを用いた分析結果を提示し,ロジスティック回帰分析における回帰係数の解釈の仕方について,オッズ比の言及を踏まえ説明を行った。
発表者:
尾崎幸謙 (統計数理研究所)
指定討論
指定討論者:寺尾敦先生(青山学院大学)